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お花見、誘って誘われて!?   2016.04.06

M子:はいはーい、昨日から始まりました、

「M子と泉先生の社労士時事放談」

好評につき、絶賛第二回です!

泉:M子ちゃん、昨日始めたばかりなのに、

もう好評って、どうしてわかるのかしら?

M子:私に好評なんで~す!それでいいじゃないですか(^^♪

泉:はい(笑)、わかりました。それでは、昨日のM子ちゃんの質問に

答えていくわね。

M子:会社はお花見参加を義務付けていなくても、

実際は上司や先輩のプレッシャーで断れない、

ときは?っていうのでしたね。

泉:これも線引きは難しいのだけれど、

慣例として、全員参加が当たり前になってしまっていて、

なんとなく断れない…というグループ全体の雰囲気なのか、

特定の個人が、特定の個人に対して強制を参加しているのか、

このあたりがポイントね。

M子:本当は全員廃止したいのに、慣例だからって、

意味もなく続いている行事とかって、ありますよね。

泉:そう、そういうのは、まあ、全体の問題だからね、

誰かが勇気を出して一声上げれば、案外すんなり片付いちゃうかも。

「私もそう思ってた」「言い出せなかっただけ」って、

賛同者がいっぱいいたりしてね。

それに対して、例えば、上司が、上司という立場を利用して、

部下にお花見参加を無理強いすれば、

これはパワハラにあたる可能性があるのよ。

たとえ、昨日話したように、会社としての業務じゃない

自主参加の集まりだとしても。

M子:つまり、強制参加を会社が求めていないので、

仕事だとか、お給料の問題は発生しないけど、

部下が上司に強制される、パワハラの問題になるわけですか?

泉:そう、パワハラは、仕事中だけにおこるものでは無いの。

例えば、休日なのに、上司が私用を部下に押し付けたりね。

私の知る事例では、ペットの散歩をさせられたなんてのもあったわよ。

M子:へー、完全に公私混同、子分じゃないんだから。

泉:これだと、職場外での出来事になるから、

会社も事態を把握しきれなかったりするの。

訴えがあって、調査しても

「個人的なつきあいでした」ってしらばっくれたり。

M子:まあ、確かに、職場外では友人関係ってありえますよね。

泉:そこでのポイントは、相手が本当に望んでいるのか、

嫌がっているのを押し付けていないかってこと。

人間同士なんだから、本心は薄々気づくでしょう?

M子:うんうん、私もすぐ顔に出るタイプですから。

泉:M子ちゃんの本心は、丸わかりね。

それに、目上側は対等だ、友人だって思っていても、

上司と部下、先輩と後輩、明らかな上下関係が

あれば、プライベートでもその関係は多かれ少なかれ

影響されているものなの。

人間、体も心も一つ、仕事中とプライベートで、

別人になるわけじゃないんだから。

M子:はいはーい、私、仕事中もそうでないときも、こんな感じで~す(^^♪

泉:わかりやすいわね…。

つまり、職場での地位等に上下関係があれば、

水が上から下に流れるように、

力関係は上から下に向かうものなんだから、

上流側の人が、そこは配慮しないといけないのよ。

M子:泉先生も、私に配慮してくださいね☆

泉:M子ちゃんにこれ以上の配慮って、必要かしら?!(笑)

パワハラ、特に上下関係を背景にしたものは、

加害者側と被害者側の意識に隔たりがあるのも特徴なの。

加害者側は、まったくパワハラと思っていなくて、

むしろ、「俺は部下の面倒をよく見る、いい上司だ」

「積極的に自分からコミュニケーションをとったんだ」って、

本当に悪気がないのね。

これはさっきも言った通り、上下関係で相手が遠慮して

本心を言えなかったということに、まったく気づいていないからこそなの。

M子:ふーん、じゃあ、お花見に話を戻すと、

上司は部下を気遣っているつもりで、

誘っているのに、部下としては強引で迷惑って

すれ違っているなんてこともあるわけですね。

始めに、慣例として断れない雰囲気って話が出ましたけど、

上司一人が盛り上がっていて、全員

断れない、雰囲気ってのもありそう。

泉:そうそう、パワハラは一対一じゃなくて、

一対複数で行われることもあるからね。

特に、日本人は周りとの調和を大切にするから、

それがパワハラ的なものなのか、

加害者が居ない集団心理的なものなのかは、

一見、見えにくいものもあるけど。

いずれにせよ、誰かがつらいのを我慢しているようなら、

懇親のためのお花見なのに、逆効果よね。

M子:風通しの良い雰囲気で、行きたい人は自由に行けて、

行きたくない人は無理にいかなくていい、

そんなお花見がいちばん、ってことですね。

泉:そうそう、強引に誘うのももちろんパワハラだけど、

誘わないのもパワハラになることがあるのよ。

M子:え~、そうなんだ。じゃ、これはまた次回にしましょう。

泉先生、ほっとくと、止まんないんだもん。

泉:了解(^^♪そこは合いの手だけじゃなくて、ストッパーとしても、

M子ちゃん、お願いね。

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 などなど、多くのお客様に喜ばれております。

セミナーについて

当事務所セミナー会場(27Fスカイラウンジ)で、当事務所が独自にテーマを設定し、お申し込み頂いた、複数の会社様にご参加頂くものです。

セミナー開催実績例
  • 介護事業者様向け「改正介護保険法セミナー」
  • 介護事業者様向け「介護労働環境向上奨励金セミナー」 3回
  • 新規採用をお考えの事業者様向け
    「元ハローワーク職員が教える!求人助成金セミナー」
  • 飲食店様向け「元ハローワーク職員が教える!求人助成金セミナー」

講演について

当事務所代表が会社様や、ご同業者の集まりに訪問し、ご依頼されたテーマ(一般的な課題)について原稿を作成し、講演するものです。

講演実績

日本経営開発協会様 御紹介
市川港開発協議会様 主催 研修

「マイナンバー通知開始!
今知りたいマイナンバー制度の傾向と対策」

【参加者様からのお声】

  • 非常に分かりやすく、90分飽きさせることのない素晴らしいものだった。
  • 非常に役に立ち、興味が持てる内容だった。
  • 普段は講義に集中するのは難儀なのだが、話のスピード、声のトーン、間、どれを取っても感心するばかりだった。
  • マイナンバーが今後いろいろな問題を引き起こす可能性があることがよくわかり、大変勉強になった。早期に確実な運用体制を社内に確立させなければと思った。

一般社団法人 港湾労働安定協会 様 主催
雇用管理者研修「職場のメンタルヘルスに関して(会社を守る職場のメンタルヘルス対策)」

【参加者様からのお声】

  • メンタルヘルス対策は今後も重要になってくると思うので、このような研修会を増やして貰いたい。
  • 社会保険労務士による内容を次回もお願いしたい。
  • メンタルヘルス関係で初めて面白い(役に立つ)情報が聞けたと思います。
  • 大変に良い研修ですので、これからも続けて貰えるとありがたいです。
  • 中間管理職として守るべきというか、部下に対してどのような人事労務管理をすればよいのか、中小企業向けに別途講習会をやってほしいと思った。
  • 株式会社LEC 様 主催
    「介護雇用管理研修」業務委託登録講師
  • 株式会社フィールドプランニング 様 主催
    「派遣元・派遣先責任者講習」業務委託主任講師
  • 神奈川韓国商工会議所様 主催
    経営者セミナー「お役立ち助成金講座
    (雇用の確保と5年ルールへの対応策)」
  • 日本経営開発協会様 御紹介
    株式会社根布工業様 主催
    安全大会「入ってないと、どうなっちゃうの?社会保険のこわ~いお話」
泉文美 講師紹介ページ

講演会の講師紹介・講師派遣なら講演依頼.com

研修について

当事務所代表が、会社様のご依頼に基づき、会社様の具体的な人事労務に関わる内容(個別事案)について、オーダーメイドのプログラムを作成し、社員の皆様に研修するものです。

研修のご依頼例

  • 就業規則を変更したので、わかりやすい説明会を開いてほしい
  • 給与規定を見直したので、従業員に説明をしてほしい
  • 従業員向けの、接客マナー、敬語などのレッスン会をしてほしい

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雑誌・メルマガ、HPコラムなど、ご希望に沿ったテーマで記事を執筆いたします。

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HP記事執筆

ハッケン!リクナビ派遣に「働き改革!派遣社員が選べるふたつの雇用とは」と題する記事を執筆しました。

「働き方改革!派遣社員が選べるふたつの雇用とは」

「近代中小企業」2月号

「近代中小企業」2月号

「近代中小企業」2月号に記事を執筆しました。

「元ハローワーク職員が教える!ハローワーク求人&助成金活用法」

「SR」 9月号

SR 9月号

ハローワークを始め、社会保険事務所(現:年金事務所)、労働基準監督署でも勤務経験を持ち、「お役所の裏事情に詳しい社労士」として定評のある我がみなとみらい人事コンサルティング代表。

ハローワークでの勤務経験を買われ、日本法令様出版の「SR 9月号」に記事を執筆しました。

(第27号 2012年8月6日発売)

元職員が指南する!ハローワークの効果的な利用の仕方

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